年を取れば若い人に比べ誰でも物忘れしやすいと言えますが、加齢による正常な物忘れと病的な物忘れはまったく違います。加齢による物忘れは、瞬間的に忘れてしまってもヒントを与える事で思い出すことができ、記憶力の低下を自覚しています。しかし病的な物忘れは新しいことが覚えられないという特徴があり、同じ事を何度も質問したり、数分前の事が思い出せなくなり、記憶力が低下しているという意識が薄く、物忘れを作り話などでごまかすこと傾向があります。
異常な物忘れを起こす以外に知的機能障害がない状態を軽度認知障害といい、軽度認知障害を放っておくとアルツハイマーになる可能性があります。
軽度認知障害の場合は初期の軽度な状態であれば、栄養バランスの整った食事や運動や睡眠などの生活習慣を改善していけば、症状を和らげてアルツハイマーの発症を抑える事が可能です。現在は認知症の早期発見、早期治療を目的とした物忘れ外来を設置している医療機関が増えており、初期であれば医師や専門家の適切な指示により、アルツハイマーの発症を未然に防ぐ事ができるが、外来に来る半数以上がアルツハイマーが発症している場合が多いのが現状です。
最近物忘れが激しいという事や、集中力が全く続かないという事を年のせいにして、恥ずかしがって周りに隠したり、医師への相談等の適切な処置を受けないとすぐに取り返しのつかない事になってしまいます。ミニメンタルテストなど簡単に認知症検査出来る物もあるので、少しでも危険を感じたら早めの診断を受け、前向きで積極的な生活を送る事が重要です。