アルツハイマー型認知症は進行性の記憶障害であり、発症の原因も未だ不明な為初期の自覚症状がなく、本人も周りも気付かない事がほとんどです。物忘れなどの記憶力の低下が一般に知られていますが、初期には知的能力の低下以外にも、前よりわがままになった、頑固になった、何かにつけ疑い深くなった、自己中心的に振る舞うなどの軽度の人格変化が現れ、不安や抑うつを感じやすく、睡眠障害や幻視妄想などが病状が本格的に悪化する2~3年前から起こり始めます。これらは日常生活にあまり支障がないため気づきにくく発見が遅れてしまいます。
具体的に、新しいことを覚えていられなかったり、何度も同じことを尋ねたり言ったりする事や、人や物の名まえが出なくなったり、お金や財布の置き場所を忘れ、「盗まれた」などといって騒いだり、家事や仕事の段取りが悪くなるって料理の手順を忘れたり間違えてしまったり、通い慣れているで何度も迷ったり、駅で切符が買えなくなるといった症状が一遍に現れるのではなく、少しずつ現れてきます。
軽い眩暈や頭痛を感じる事がありますが、日常的に起こりえる範囲での症状の為本人や周りの人も風邪や貧血と勘違いする事が多く、その症状に気付く事はほとんどありません。
症状が進行してくると、物事への興味や関心を失って今までしていた日課などをしなくなるなどの無気力状態になり、不安感に駆られやすく、夜眠れなくなる不眠症状や、夜中に起きて暴れだすことから、うつ病と勘違いされる場合もあります。
このような初期症状を見過ごさないで、早期からの治療を受ける事によって症状の進行は食いとめられ、改善されます。アルツハイマー型認知症は本人だけでなく、周りの人もこれらの症状がみられ疑いがある人に、さりげなく受診を勧めてあげる事が重要です。