認知症にはアルツハイマー型認知症の他に脳血管性認知症があります。脳血管性認知症は、脳の血管が詰まって、大中小の脳梗塞が多発し、広い範囲の脳が破壊されて起こる脳の機能低下です
脳血管性認知症は、脳の血管が詰る脳梗塞や、破れたりする脳出血等の脳血管障害によって脳に壊死部分が生じて認知症になり、アルツハイマー型認知症に次いで多い認知症です。アルツハイマー型認知症と脳血管性認知症は、同じ認知症でも原因が違うので症状の出方や進行が異なり、生活上の注意点や治療法も異なってきます。また女性に発症率が高いアルツハイマー型認知症とは違い、脳血管性認知症は男性の発症率が高くなります。これは脳血管性認知症の原因として、脳梗塞が多発する多発性ラクナ梗塞が多い事に関係し、多発性ラクナ梗塞の基礎疾患として生活習慣病といわれる糖尿病や高血圧に男性の方がなりやすい為だと考えられます。
脳血管性認知症は脳血管障害に伴って発症するため、症状が突然出現したり、発作が繰り返されて病状が階段状に悪化したり、変動したりする経過を辿ります。また脳血管障害の起きた部位によってめまいや痺れ、言語障害や知的能力等の低下症状が異り、部分的に記憶力は低下しても人格や理解力、また判断力は保たれている事が多い「まだら認知症」になる性質があります。
また症状が緩やかで自覚症状のないアルツハイマー型認知症とは違い、初期に自覚症状があり、痺れや麻痺といった運動能力の低下等の神経障害が見られるのも脳血管性認知症の特徴です。