現在代償機能の治療には、アルツハイマー型認知症が発見されて100年以上経った現在も、完治にいたる特効薬や治療法はありません。 アルツハイマー型認知症の症状の緩和や、進行を遅らせる事の出来る治療薬は開発されています。
認知症の治療にあたって、脳はもともと脳の一部が欠損しても、残りの部分で補う代償機能が備わっっており、代償機能が働けば症状の抑制だけでなく、もとの機能に近い状態に治癒する事が可能なはずです。その為にも薬物による治療を初期症状の時に行い、残された脳の機能を保つ事が出来れば完全でなくても、基本的な生活を送る事は可能になります。
認知症の治療には、アルツハイマー型認知症、脳血管性認知症など認知症の原因によって治療する薬物は異なり、血管性認知症は、原因となった高血圧や糖尿病などの病気に対する治療が行われます。ただし認知障害が起きてからの薬物療法はほとんど効果がない事がわかっているので、そうなる前に原因となる病気の治療や進行を食い止める事が重要です。
アルツハイマー型認知症の認知機能障害に対しては抗認知症薬の投与による治療が行われます。アルツハイマー型認知症は脳の神経伝達物質であるアセチルコリンが著しく減少している事が分かっており、アセチルコリンを分解している酵素の働きを阻害してアセチルコリンを増やす働きのある塩酸ドネペジルがつかわれます。ただし塩酸ドネペジルは悪魔でも進行を遅らせる効果のある薬で、認知症が完治する訳ではありません。また初期症状には有効性が認められていますが、中期、後期症状には効果はあまりみられません。
日本での使用が認められている抗認知症薬は1つで、やはり早期の治療が重要である事がわかります。